お父さんの誕生日

この時期，身内の誕生日が立て続けにあります。
夫と実父と義父と。

とくに実家の方は，誕生日には頓着なくて，
気がついていたら過ぎていた・・・。
みたいなこともたまにあるくらい。
覚えていても，ケーキを焼いて，それをプレゼントするくらいで，
特に，物をプレゼントする習慣がほとんどなかった。

それが，今年は，妹がお祝いをしようと
レストランを予約した。
こんな企画は，私の知る限り初めてなので，
私はプレゼントを用意して参加した。

父へのプレゼント。
する機会があまりなかったから，
何だっていいのだけれど，いざ，考えるとなかなか思いつかない。
悩んだ末に，サイフを送ることにした。
着る物や，食べるものや，身につける物にあまり執着のない父。
どんなものが好きとか，全く想像できない。
そもそも，財布なんて，最近買ったばかりかもしれないし，
そうかどうかもわからない。

ならば，質実剛健に。
一番シンプルで一番しっかりした作りのサイフを選んだ。

昨日，どんな顔をするかなと期待しながら
プレゼントを渡してみた。
「おお！　やった！財布はうれしい。
ちょうど引退させようと思っていたところだったんだ。」

えらく素直に喜んでもらえた。
レストランで，もうすぐ食事が運ばれてくるというのに，
さっそく，今持っている財布を取り出して，
中身を新しい財布に移し替えた。

持っていた財布は本当にすり切れていて，
かなりの代物。
タイミング良くてよかった。
帰ってからも，お母さんからのメールに
「お父さん，家に着いてからも財布を出してうれしそうにしてたよ。」

普段あまり話をする機会のない父。
これからは，誕生日くらいみんなで集まって，
食事をするくらいのイベントはあっていいかもしれない。

父の喜びようを見て，
これまで，そういうイベントが，
いかに少なかったかということにちょっと反省した。