台湾旅行その6 台北から帰国まで
11月19日
さぁ!長かった旅もようやく終わりがみえてきた。
荷造りをして,台湾新幹線で台北へ。
台北の宿は,ハイアットというとても大きなホテルで,すぐとなりに世界一高いタワーがそびえている。
高さ500mくらいあるらしい。
台北は台中の新市街地が比べものにならないほど,都会だ。
しかも,部屋がセミスイートだったらしく(安かったのに)
TVもトイレも2個あるし,広々〜っていうか広すぎる。
10:30,早すぎる昼食にする。
台北で小籠包が美味しいと評判の店へ。
店内には大勢の(多すぎる?)ウェイターやシェフが。
小籠包とシイタケと野菜の餃子と胡麻ソース麺とビール。
さすが観光客相手のお店らしく,ビールがあった。
さっそくやってきた小籠包は,皮がうすく,ちいさくて食べやすい。
小籠包,これで3回目だけど,どれがベストだったかというと,実は最初に食べた「春園池」のもの。
あれは,田舎風でごついけど,皮と具のバランス,味,共に最高だった。
イタリアのときは「パスタ」
インドのときは,「チキンマサラ」
ベトナムのときは,「フォーとチャーゾー」
それぞれの旅行でテーマフードがある。
コレと決めたら,旅中で同じメニューを何度も食べる。ちがいを楽しむ。
わりとそういうスタンスが出来上がりつつある。
それぞれに,ここで食べたのがベスト!を決めてきた。
今回のテーマフードは「小籠包」
台北で食べてみて,ベストが決まった。納得した。
ついでに注文した胡麻ソース麺は,インスタントぽい味がチビちゃんにウケていた。
次は地下鉄に乗って,故宮博物館へ。
ちょうど北京故宮博物館と共同開催の展示があるらしく,すごい人が予想される。
博物館は郊外にあり,最寄り駅は,士林。
地下鉄の切符にはICチップがついていて,カタチはおもちゃのコインのよう。面白い。
駅からはタクシー。台北のタクシーは,ワンメーターが70元と台中より安い。
故宮博物館は,最近改装オープンしたらしく,とてもきれい。
夫の目的は,5年前少ししか見られなかった甲骨文字。
私は,書道でよく手本に出てくる隷書体。
中に入ると3階フロアーがあり,上階から古い時代のものが順に並んでいた。
まず甲骨文字(亀の甲羅に書かれているもの)を探したが見つからず,
秦の時代の部屋に入ったところで,チビちゃんの我慢切れ・・・。
館内を走るは,抱っこすれば泣くは,一度ガス抜きしよう,ということで,
4Fにある「三紀堂」というカフェへ。
ところが,エレベーターに4Fがない。
案内所で聞いても場所がよく分からず,ようやく一番奥の直通エレベーターを見つけた。
案内係も館内表示もとてもわかりにくく,憤慨!
カフェにたどりついて,お茶にするけど,チビちゃんはこの表情。
まったく落ち着かない。
お茶は,阿里山烏龍と三清茶と杏仁豆腐を注文。
店の店員もなかなか来てくれなかったり,いわゆる中国らしい不親切さを感じた。
チビちゃんの大変さもあって,結構疲れた。
それとともに,これまで旅を楽しめたのも,
チビちゃんが温和しく,いかに私たちに付き合ってくれたからこそだったのだな,と実感。
阿里山烏龍は相変わらず美味しかった。
三清茶は,ショウガ,松の実,ハスの花を煎じたものらしい。
ショウガ湯の様な,からだに良さそうな感じ?
杏仁豆腐は,残念ながら・・・普通。
そして,仕切り直し,もう一度館内に入る。
すると,修学旅行っぽい団体や,大勢の観光客でごった返していた。
いかにも中国人らしい団体は,ぶつかることを厭わない。他人が居ても避けないのだ。
それは小学生でも同じで,子供を抱いている人を見ても突進してくる感じ。これにはちょっと閉口した。
そして,大声で話す。まるでそこに自分たちしか居ないようだ。
最後にして,中国のマナーの悪さを目の当たりにして,すっかり疲れてしまった。
目当ての甲骨文字は結局見つからず,隷書体はとりあえず見て,帰ることにした。
帰りに博物館のお土産を買えないかと探してみたけれど,なんか,ぴったりとするものが見つからない。
博物館のキャラクターは,建物の重厚な感じとは対照的に,おそろしくゆるキャラだし。
なんか,中国人とのセンスの違いを感じた。
諦めて,帰りはタクシーでホテルへ直行。
30分乗って,250元ほどだったので,地下鉄利用とたいして変わらなかった。
へとへとで帰り着いたけど,今日が台湾最後の夜。
どうしても,行ってみたかった夜市へ無理を押して出掛けた。
夜市。
台湾という国は,なぜだか,普通の飲食店の閉店時間が早い。
20:00閉店なのだ。
オフィスタイムが11:00〜だったり,夜が早かったり,よくわからない。
そして,夜出掛けるなら,開いているのは夜市しかないようだった。
ここは,屋台村のような感じで18:00〜深夜までやっている。寒いかもしれない,とジャンパーを着ていって大正解。
雨が降ってきた。
着いたのが夕方だったため,これからお店を準備している所が多かった。
ひととおり眺めて,物色する。
なんせ,お昼が早かったので,おなかすいてる。
市の一番端に,胡椒餅と書いたお店に行列ができていた。
最初から,行列用の柵がもうけてあったり,店員が4,5人いたり,大きな石窯が置いてあったり,
夫の旨い店センサーがはたらいたらしく,さっさと列に並ぶ。
開店前で列がどんどん長くなる。
胡椒餅というからには,さぞかしピリ辛を覚悟の上,ほっかほかの肉まんのようなものにかぶりつく。
意外に薄皮なパン生地の中に大きな胡椒の効いたハンバーグが入っている。
野菜のようなモノもあって,熱い,うまーい!
チビちゃんも参加して,あっというまに平らげた。
そのあと,水餃子や,お茶漬けのような「ルーローハン」を食べたり,つまみ食いをしつつ,夜市を見物。
そろそろチビちゃんが限界で,雨が強まって,人も増えてきたため,ここで退散することにした。
博物館からご機嫌斜めのチビちゃん,よくがんばった。
ホテルに帰ると,ロビーでクリスマスツリーの点灯式をやっていた。
ふうせんをもらって大喜びのチビちゃん。
ところが,部屋に帰って遊んでいたら,ガラスのテーブルに激突!
しばらくして泣き止んだから大事にはならなかったけど,最後にこんなオチとは・・・。
今も,目の周りが青い。
さぁ,帰ろう!
11月20日
朝,バスで空港へ。
市内を一周するバスだったので,台北の朝の風景をながめつつ。
そうそう,街の風景で不思議に思った標識。
「慢」て。調べたら一旦停止の標識でした。「行きたくても我慢しろー!」ってことでしょうか。
面白かったけど,つかれたー!