幼稚園，デビュー。

先日の，高知旅行で，同じ宿に６歳と８歳くらいの兄弟がいて，
興味津々なチビちゃん，ちゃっかり遊んでもらった。
大人と一緒のときとはまったくちがう様子の，目をキラキラさせて，やりとりするチビちゃんを見て，
そろそろ，週に１，２回ほど大勢のお友達がいる場所に連れて行ってやりたいな，と思っていました。
昨年，チビちゃんは幼稚園，いつから？という話題で，公立の２年保育で十分と結論していたところ，
近隣の私立で行かせたいところは１つしかなく，ちょっと調べてみると，週２日のコースがあった。
さっそく連絡をとってみると，見学させてもらえることになり，初めて行ったのが，月曜日。
入るなり，お兄ちゃん達の輪のなかにズンズン入って，戻ってこない。

この園は，２−５歳が合同のクラスで，随時出入りがあるので，あまり新学期とか，新鮮みはない。
代わりに，新しい子に手厚かったり，子ども同士面倒を見たり，良い面もある。
まだ，２歳。児童館や，園庭解放でも良いのかもしれないけれど，
毎回同じメンバーで，○○くん，と名前を覚えて呼び合うような園のほうが，またちがう世界で面白そう。
見学に行った園は，ウワサ通り，昔ながらの落ち着いた，雰囲気がよかった。
私立っていうと，宗教が軸にあったり，お勉強があったり，制服があったり，
なにか特色をアピールするところが多いけれど，ウチは「普通」がいいな，と思っています。
ここは，「個々のこどもの成長を大事にする」ことに主眼を置いて，親も先生も関わる姿勢がよかった。
おもちゃも古い物を大事にし，手作りや工夫が凝らしてある感じがした。
たぶん，ここならチビちゃんも私もやっていけるだろう，と思い「来月から・・」とお願いしたら，
「来月初日は，３日後です」と言われ，あわてて，帽子にひもを付けたり，服に名前を書いたり，コップを用意したり。

そして迎えた，今日，初日。
張り切って，親子３人で出かけて行きました。
最初に，自分のマークを選ぶ。
カバンやクツ，タオルをかける場所にそのシールを貼ってもらい，そこが自分の場所になる。
「太陽」と「おにぎり」と「ヨット」と「コマ」があって，「どれにする？」って聞いたら，
「ヨット」を選択。これからは，ヨットのマークがチビちゃんの印。

この前は，私も一緒にずっと部屋に居たけれど，今日は，一度退室。
先生は，別れ際にチビちゃんがどうなるか心配していたけど，案の定，なにも起こらず，アッサリしたもので，「すぐ迎えに来るからね〜バイバイ！」
１時間ほど外で過ごし，迎えに来てみると，必死になって遊んでる！
目が合ったら，「あ！」という顔はしたけど，「帰らない〜」と逃げ回る。
先生に諭してもらって，靴下をはいたら，観念したようで，「また来るからね」と約束して，
おもちゃを返して，「さようなら」と言えた。
園を出て，帰り道３歩あるいて「がんばったねぇ，楽しかった？」と聞いたら，返事がない。
無表情で，座り込むチビちゃん。こういうときは，なにかが限度を越えている。
たぶん，態度にはあまり出さないけど，相当の緊張と疲れがあったのでしょう。
チビちゃんが妙に聞き分けがよく，頑張ってしまう性格は承知の上。
先生にバイバイした瞬間，糸が切れたようだ。
スリングで抱っこしたら，すぐ寝てしまった。
初日だから，こんなものかな。
本来，幼稚園は春から通い出すものだけれど，
チビちゃんの社会性が開けたタイミング，３歳目前に新しい世界に飛び込むのも悪くない。