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今年は月イチ更新がんばります!

九州旅行,乗り鉄旅と桜島その2

国分駅から,北へ,霧島温泉を目指す。
いきなり国道が通行止めのため,迂回路という山道へはいる。
そこはもう,いきなり奥深い山。
40分ほどいくと,山間から,湯気のたちのぼる温泉街に着いた。
車が止まると同時に起きるチビちゃん。
おそらく記憶にのこる初めての温泉。
パパと露天風呂で遊んで,1時間も出てこなかった。
普段,お風呂嫌いなチビちゃんにはめずらしい。


翌朝,朝陽と共に飛び起きるチビちゃん。
天気予報は大きくはずれ,空はあおぞら。
前日予約していた,川べりの家族露天風呂に行く。
宿から105段の階段を下りたところにあって,目の前に川が流れとても雰囲気が良い。

ここは,貸切り無料なのは嬉しいのだけど,往復の時間も込みで30分の時間制限。
チビちゃんを連れてたどりついて,服を脱いだら,もう10分過ぎていた。

ということは,入浴10分,帰路10分!
大人はそういう計算ができるけど,あまりに楽しい雰囲気に
チビちゃんはたった10分で出るのに納得しない。
怒り狂うチビちゃんに服を着せて,担いで宿に戻ったら汗びっしょり。
人気のお風呂だし,少しでも多くのひとに,ということでこういう時間設定なんだろうけど,
ちょっと楽しむには無理があったなぁ。
そのあと,朝食を食べようとしたけれど,チビちゃんは,機嫌が直らず,一口も食べない。
涙を浮かべて,悔しさや悲しさを必死でこらえている表情。
ふだんも頑固だけど,こんなに頑なな状態はめずらしい。
結局,宿の露天風呂にパパともう一度行って,ようやく機嫌がなおった。
さて,出かける準備をして,出発。

まずは,川上流の源泉噴出帯へ行く。
街のあちこちからも湯気が出ていたけど,そこは,火口付近というか,
硫黄のにおいが立ちこめて,かなり怖い雰囲気。
黒い泥水のような源泉が火山の噴火みたいに,ばっしゃばっしゃ出てる。
どこも源泉掛け流しなわけだ。
山上は雨が降っていた。

霧島温泉をあとにして,次は桜島を目指す。
途中,黒酢の発酵所を見学したりして,ときおりスコールのようにざっと降る雨に驚く。

お昼は,垂水漁港の海鮮丼と決まっていた。
ここは,カンパチ料理専門の『海の桜勘』
味処 海の桜勘 (おうかん【旧店名】桜勘) - 垂水市その他/魚介料理・海鮮料理 [食べログ]
いかにも漁師さんの奥さんたちが手料理を出してくれる感じで,商売っ気がまったくない。
お客のオーダーや,サーブの順番も,運ぶ場所を間違えたり,
日曜の昼時で混んでいるのに,運ぶ人がひとりで走り回っていたり・・・。
大丈夫なのー,手伝いましょかーと言いたくなるような雰囲気。
でも,出てきた料理は・・・。

キラキラと透き通ったカンパチの漬け丼定食。
ごはんはホカホカ。これに,あら煮と味噌汁とサラダと漬け物と小鉢がついて700円。
うまいのなんの,ボリュームも,やっぱり商売っ気がない。
朝食抜きのチビちゃんも一人前頼んで,ほぼ完食!
丼が美味しいのはもちろんのこと,あら煮の味が秀逸。
魚の目玉って食べるのがちょっと怖かったのだけど,
以前,ケンミンショーで沖縄の郷土料理を見て以来,
ちょっと興味深かったので,思い切って食べてみた。
トロリとして,半熟卵の黄身を思い出させる濃厚な味。
勇気を出して良かった。これを残したら,目玉焼きの黄身を残したのと同じくらい後悔する。
あとで,食べログを見たら,骨まで食べられると書いてあった。
そこまでトライしなかったなぁ。残念。
一緒に注文した海鮮丼は,冷ました酢飯の上に,卵焼きとカンパチの炙り,タコ刺身がのっていた。
これもまた,趣がちがって美味しかった。
これでもか!とおなかいっぱいになって,桜島の展望スポットへ。
近づくほどに雲が晴れていって,とうとう山頂が見えた。
おおー!と感動していると,いきなり黒煙。噴火した。
噴火をバックにパチリ。

反対側から見ると,もっと砂山な感じで,頂上付近がサラサラ。

梅雨時や集中豪雨時には土石流の心配があるっていうのも分かる気がします。
年に一度,黄砂がーなんて言ってるのが恥ずかしくなりました。


フェリーの時間も調べずに結構ゆっくりしてしまったので,あわてて船着き場へ向かう。
すーっとゲートを通過して,すーっと船に乗り込むことが出来て,ほっとしていると,なんと最後尾。
次の船は15分後,それに乗り遅れたらアウトという状況だった。
やれやれ,とレンタカーを返して,鹿児島中央駅に着いたら発車10分前。
あわてて薩摩揚げとお弁当を買って,博多までツバメで,
博多からのぞみでびゅわーん!と帰ってきました。

鹿児島,初めて行ったけど,なかなかダイナミックで美味しくて,おもしろかった。