ゲルハルト・オピッツ

昨日、行ってきました。
なんか、かわいいおじいちゃんだった。
でも、演奏は、やっぱりすごかった。
変に、オリジナリティを主張せず、淡々と、静かに演奏するスタイルが徹底していたし、この音は、大事にしたい！という箇所が聴いてる側にも伝わってくるシーンがいくつかあって、印象的だった。

どれも、聴きこんだ曲だったし、最後の「熱情」は弾きこんだ曲でもあった。
自分が弾いたら、つまりつまって、納得したこともなく、やかましい騒音にしかならないあの曲を、どうしてこうも、整然と静寂のなかにスポットライトをあてるように表現できるんだろうって感心した。
そんな、気持ちいい演奏だった。
どんなに、激しい曲も、ちからじゃ弾けないんだってことを体現していました。あぁ、すごかった。

ひとつだけ、残念だったなぁと思うのは、やっぱり、２Ｆ席は遠かったこと。見えないし、音も、伝わってくるのが遅い。
たぶん、オペラグラスを使っても、見えないことはよく知っているし、今度行くときは、もっと情報を早めにキャッチして、良い席とろうと思います。

もっと、近くで聴いて、感動したかったわぁ。