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今年は月イチ更新がんばります!

出産の記録

遅ればせながら,出産当日レポです。

陣痛促進剤は使わず、まったく自然な進行でした。
21日早朝に異変があって、今考えるとおしるしだったんだけど、
結構な鮮血だったので、びっくりして、病院に急行。
寝返りうって,プチっと音がして,出血したので,
へその緒が切れちゃったんじゃないか?!とか思って動転しました。
(冷静に考えれば,んなわけない・・・。)
診察の結果,赤ちゃんは元気で,
破水はしてないけど、経過観察でそのまま入院。
午後あたりから、30分おきの陣痛が始まって、
夜8時頃まで弱い陣痛や、強い陣痛が不規則にありました。
助産師さんが回診に来て、初産だし、今晩は産まれなさそうだから、
寝れたら寝て、リラックスして過ごしてくださいって。
平野レミ風のおしゃべりで元気な人だった。
痛い時間は30秒ほどだし、「イタタタ」と言えるくらい余裕な感じだった。
陣痛の合間には、面会に来た互いの両親とおしゃべりしたり、
ごはんを盛り盛り食べたり。
気楽に過ごしていたんだけど、面会時間が終わって、両親が帰ったとたん、
陣痛の間隔が急に短くなって、痛さは倍増!
ナースコールしたものの、だーれも来ない。
付き添ってくれていた夫に、腰をさすってもらったりしながら、
ひたすら、助産師さんがくるのを待つ。
この間に,どんどん間隔は縮まって,5分間隔。

1時間ほどして助産師さん登場。
「ごめんねー、今、お産ふたつ片付けてきたのよー。」
赤ちゃんだいぶ下りてきてるからこの調子でがんばって。
と言い残しすぐ退場。
とっても忙しそうでした。

それもそのはず,助産師さんは、このとき、
今晩5人目の赤ちゃんが産まれそうなことを覚悟したそうです。
当直の助産師一人、看護師三人、医師一人。
ちょっと、妊婦に対して,スタッフ少なくないかい?
たしかに繁盛な産院だけど,5人出産が重なるのは珍しいそうです。
ちなみに,この日は友引!(みんな連れだって出てきたのね)

・・・なんてことは、後から知ったことで、そのときは無我夢中。
とうとう軽い陣痛と重い陣痛の区別もつかなくなって、
3分間隔。
ナースコール「3分間隔ですー。どうしましょう?」
今度はすぐに看護師さんが来てくれた。
「歩けますか?」
この状況で,歩く?  一瞬考えたけど,
三分おきでも、陣痛がないときは、ケロっとした感じだったので,
さらに聞かれたときが,痛くないときだったので,
「やってみます。」
(後から考えると、途中で痛くなったら大変だった。でも,お産を進めるには効果的なんだって。)
4Fの病室から2FのLDRまで、
たぶん、3分以上かかったとおもうけど、陣痛はこなかった。らっきー。

23:15 LDRにて。
ごく普通の部屋だった。さっそく内診でもするのかなって(よく子宮口何センチとか)思ったけど、なんにもなし。
助産師さん「今日はLDR全部使ってるねん。ゆっくりしてて。」
と言い残し、隣の部屋へ。
赤ちゃんの心音チェックの機械をつけられて、夫とふたり。
場所が変わっただけで、さっきと同じ状況だった。
ここから、陣痛の間隔が延びる。10分おきとか。
痛いときは声も出ないけど、痛くないときはケロっとしてるので、
夫としゃべる余裕が出てくる。

23:45
助産師さんやっと登場。初めて内診をする。
「いいね〜,赤ちゃんの袋がでてきたよ。」
実感としてよくわからなかったけど、そのあと、つよーい陣痛が2回くらい。
どんなに頑張っていきまないようにしても,おなかに力がはいってしまう。
さらに,おなかに力が入ると,おしりがいたーい!

いまから考えると,このとき破水。
「うわー、なんか出たよ。どうしよう。。。」
そう,赤ちゃんではない,何か大きな固体が出てびっくりした。
陣痛が始まってから,産まれる直前まで,胎動はふつうにあった。
このときも。
あーまだ,赤ちゃんはおなかに元気で居るんだなって,
冷静に考えている自分がいて,ちょっと不思議だった。
「大丈夫よ。じゃぁ、点滴しよう。」ばたばたと準備して、
助産師さんは隣の部屋に声をかける。
「どう?・・・そう。じゃぁ、こっちから先に産もうか。」

24:15
「じゃぁ、いきんでみよかー。」「え?もう??」
陣痛が来たら、からだを丸めて前屈、両手を太ももにかけて、
息を一回はいて、大きくすって、止めて、はい、いきんで〜!
そんな一辺にいろんなこと言われても・・・。
最後の、息止めてが抜けちゃって、初めは失敗。
そんな状態で、次の陣痛を待つ。合間はやっぱり痛くない。
「ほんとに、いきんだら出るんですか?。」「出るよー、あと3回くらいかな。」
「まだ、陣痛こないんです。」「いいよ。ゆっくり待とうね。」
なんて、言ってると、助産師さんは全然関係ない話を夫としゃべりだす。
「最近トシでねー。ちょっとした段差につまづいちゃって・・・。」

「陣痛、きましたー!いたたた!!!」
なんて具合で緊迫した状況なわりに、のんびりした雰囲気。
5回めくらいのとき、「次で出るよ。」
気がついたら,夫も一緒にいきんでいておかしかった。
「頭がでたよー、もう、いきまないー。ハッハッハよ。」てなかんじで、

25:15
「赤ちゃん出たよー、おめでとう!!!じゃぁ、あとはよろしく。」と医師に言い残し、助産師さんは隣の部屋へ直行。
その15分後にとなりで産まれたそうです。
助産師さんは忙しそうだけど、とっても楽しそうで、
こちらもそれにのせられて、どんどん進んだ感じがした。
展開が滑稽で、今思い出しても可笑しいセリフがいっぱい。
出てきたモクモクはとってもあたたかでやわらかで、デカかった。
すぐにモクモクはボディーチェックで連れていかれ、夫もいったん退場させられて、後産と傷の処置。
これは結構痛かった。。。
大量のアドレナリンのせいで,
からだがブルブル震えるし,産んでからがパニック。
もう,終わったのに,陣痛より痛いやん!
こっちは興奮しているので,物静かな医師に,
イタイ!いつまでやってるねん!!と文句たらたら。

26:00
やっと,きれいになったモクモクが登場。
そのあとその日最後のお産が1時間くらいかかったみたいで、
だれも部屋に入ってこなかったので、
モクモクと夫と私、三人で、こころゆくまでのんびり撮影会。

27:30
気分は悪くなかったけど、立ち上がると立ちくらみがひどかったので、
車いすで病室へ。

そんなこんな、な、私のお産でした。
公式タイムは、8時間18分。
でも、ほんとに辛かったのは5時間くらいかな。
LDRに移動してからのクライマックスが意外とラクでした。

夫に立ち会ってもらえてほんとによかったと思う。
一緒に新しいいのちを迎えるって気持ちになれたし,
陣痛の合間にバカ話するだけで,ずいぶん気が紛れました。

とっても疲れたけど,いい汗かいたお産でした。
お産って,持久力と,瞬発力の両方が必要なのかも。