音が苦なときもあったけど・・・。
先々週からはじまった第九コーラスも2回目が終わり,
なんとなくベートーヴェン・フリークな私。
歌い終わってからも,家で練習・・は,なかなか出来ず,
(羊が絞め殺されそうな声でつらいので)
昔,習得したピアノソナタ「熱情」を再び弾き始めました。
この曲,1楽章だけで,10分かかる長い曲。
こどもの頃,無理矢理ピアノを習わされていて,毎日家に帰るのが苦痛で,
中学生になって部活が始まって,ピアノをやめてせいせいしたこともあったんだけど,
高校生になって,なにがきっかけだったか,
初めて,「この曲だけは習得したい!」と自分から練習した曲だった。
読譜は,半分くらい母に手伝ってもらったかなぁ。
当時,練習さえすれば,どんな曲でも弾けるようになるだろうと思っていて,
どんなに練習しても完成しない曲に出会ったのも初めてだった。
まぁ,それまでは,弾ける曲を先生が選んでくれていたんですね。
母は,ピアノに関しては,こどもの頃は厳しかったけど,専門的な教育までは考えてなくて,
音楽を一生の趣味にできる程度,になって欲しかったみたい。
それから何年かして,ほとんど弾かない時期もあったけど,
何年かおきに,たまーに弾いて,楽譜だけは思い出すようにしていたんです。
第九もそうだけど,ベートーヴェンの曲は,どんなに練習しても,
ちゃんと他人に披露できるレベルには到達しない。
シロウトの趣味程度では,騒音にしかならない。
でもでも,とても魅力的なんです。
取り組んでいる間は,無我で,こんなことでストレス発散できるのは幸せだなーと思う。
そんなわけで,「ソナタ熱情」を維持するのは難しいですが,
今,波に乗ってますので,まだ何年か,は弾けそうです。
そうそう,ウチには小さいながらもグランドピアノがあるんです。
職業で使うわけでもないのに。
初めてウチに来たひとには,「なんで?」って聞かれるのですが,
「母が・・」としか言いようがなくて,趣味で持っているなんて贅沢ですね。
でも,ピアノの音のない環境は,私にとって考えられなくて,
ときどき,CDをかけるように,聴きたい曲を弾いている自分がいます。
聴きたい曲がスムーズに弾けるとは限りませんが,極力練習はせず,ぽんっと一曲弾きます。
こんな調子ですので,チビちゃんにピアノが弾けるようになって欲しいとは,
これっぽっちも思いません。
本人がやりたいと言っても・・・考えます。