ウエダキヨアキ展

中学の美術の先生で，本業を作家に転向したウエダキヨアキ展に行ってきました。
今回の個展タイトルは「浄化と再生」
えらく難しい名前を付けたなぁと思ったけれど，
実際，見てみると，ワンフロアが不思議な空間になっていた。
以前は，コミカルな作品が多いイメージだったけど，
本人いわく，「今回はグロテスク」


ひとつひとつの箱の中にタマゴから芽が生えています。

真っ白い陶器が不思議なかたちをしているなぁとよくよく見てみると，
植物の芽や，タマゴや，細胞壁や，胞子や，なんだか生き物がいっぱい。
硬質な容器のなかに，脈を打ちそうな生き物が時間をとめて入り込んでいるような印象を受けた。

あと，これは先生に言うと怒られるかもしれないけど，
今回のテーマと作品を見て，私がイメージしたのが，
ナウシカの原作５巻で，修行僧が「永い浄化の時が来たのです・・」というシーン。

そして，たくさんの芽。（展示では３００個作ったそう）
ラピュタの城の中核部の巨大飛行石の周囲の風景。


そして，ロボット兵隊のからだの内部

似ているわけではないけれど，破壊の果てに最後にそれでも生き物は生き続ける，
そういうインスピレーションを感じました。