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今年は月イチ更新がんばります!

借り暮らしのアリエッティ×種田陽平展

jimbos_19772011-07-26

さて,老虎菜を堪能したあと,
兵庫県立美術館でやっていたジブリ関係の展覧会に行ってきました。
なんとなく,前売りを買ったら,
初日に種田陽平さんと
ジブリ映画美術監督武重洋二さんのトークショーがあることがわかり,
事前申し込み抽選に応募したら,整理券が送られてきた。
これは!というわけで珍しく初日に行ってきました。


武重洋二さんていえば,ジブリのドキュメンタリーで常連の,
オートバイクが似合うお兄さん。
種田陽平さんについては,あまり映画を見ないので,全く知りませんでした。
ふだんいかに本も読まなきゃ,映画も見てないか・・・。
スワロウテイル』  ・・・うーん。
唯一わかったのは,『イノセンス』の不思議な館のデザインを手がけたひとってことくらい。


チビちゃんもいたので,長居は出来ませんでしたが,
おもむろにふらりと現れた武重さん,
角刈りで,綿パンに白いシャツの真っ黒に日焼けした風貌は,
どっから見ても,美術とは無縁ぽいギャップが面白かった。

司会者が,「何で日焼けされたの?」って聞いて,
「昨日まで,岩手でボランティアしてました」とか。
「実は実写美術の仕事を希望していて,
 就職先がアニメ美術だったことは決まった後知りました。」とか。
武重さんの人となりがちょっと垣間見えたところで,
チビちゃん限界,タイムアウト


展覧会は,アリエッティの世界を実物で作ってみる,
というある意味無謀な挑戦。
入り口に置いてあった椅子。

近づいてみると・・・

椅子は,下から見上げるアングルで,実際ただ大きいのではなく,
変形してありました。
コビトから見てホンモノっぽく見せるために,実際をゆがめる。
これはきっと,映画でも多く使われている手法なのでしょう。
『美術は,映画の格を決める』
アニメ背景にしろ,舞台セットにしろ,脇役でありながら,
作品そのものの調和や演出に大きく関わっていることは,理解できました。
2次元を3次元にする意味は,なんなのだろう。
それに関わるさまざまなひとのアイデアが光る展覧会でした。