spicegarden

今年は月イチ更新がんばります!

こひめちゃん,出産レポ

10/12
だいぶお腹が張る頻度が、1時間に2,3回というときもあるくらい。
でも、痛みはなく、陣痛がはじまる気配なし。
午後さいごの妊婦健診に行く。
「だいぶ子宮口はやわらかくなっているけれど、すぐ始まりそうな感じではないね」
先週とおなじことを言われ、意気消沈。
そのまま入院しても良いと思っていたくらいだから。
夫の仕事の都合が来週から急に忙しくなる。
(というか、上旬に出産するつもりで、調整していたツケ)
このまま待って、週明けに誘発するくらいなら、早くしてもらって、
しっかり立ち会いしたい、という希望を伝えた。
「では明後日、金曜日」
その日も夫は来られない。「明日じゃダメですか?」
「いいけど、僕は診られないんだけどなー。じゃぁ、伸太郎先生でも良いかな」
前回も主治医には出産に立ち会ってもらえず、これまで流産処置とかで
さんざんお世話になりながら、なかなかタイミングが合わないけれど、仕方がない。
そういうわけで、翌日、陣痛誘発することになった。
その晩は、満月。意外と自然に陣痛が来ることもちょっと期待して・・・。


10/13
昨晩、満月にお願いしたにも関わらず、爽やかな朝を迎えてしまった。
病院に出かけるのが億劫・・・。
ではあるけれど、いつもと変わらない朝ごはんを食べて、いざ出陣!
S先生は、
「内診で子宮口は2cmくらい開いているし、
 柔らかくもなっているので、点滴でいきましょう」
と爽やかな笑顔・・・。
錠剤と点滴なら、点滴の方が効きがよく、とある体験談で、
いきなり激痛で死にそうになったとか、怖いことを思い出した。
けど、もう先生を信頼するしかないし、「よろしくお願いしまーす」
「誘発しても、子宮口が開かなければ、赤ちゃんは押されるけど出られなくてしんどくなり、
 最悪、帝王切開ということもあります。
 でもそれは普通の自然分娩でも同じだからね。
 NSTで張りの具合を監視しながら、ゆっくり進めていきます。
 今日の夕方ごろ、出てきてくれたら良いね」
というわけで、病室に荷物を置いて、LDRへ移動。

10:50
点滴開始。
もちろん、夫とチビちゃんも一緒。
20分ほどして、軽い張りがきた。
でも、このくらいのは昨日もあったし、あまり気にせずゴロゴロ過ごす。
ほどなくして担当の助産師さん登場。
かなり年配の無口な感じだった。(前は、平野レミ風のたのしいおばちゃんだった)
「もう効きはじめてるね。」そうかなって感じ。
11:40
昼食が運ばれてくる。イタリアンランチ♪
実はこの日もつわりっぽい症状でこのときも空腹感は無し。
でも、味はおいしかった。完食。
このときは、LDRで晩御飯も食べることになるんだろうなって思っていた。
夫「まだまだ余裕ありそうだし、チビちゃんを連れて、なんか食べに行ってくるわ」
12:15
間隔はまちまちで時々強い張りがくる。
これは明らかに点滴の影響。
痛いとはいえ、まだかなり間隔があいているうちに、トイレに行った。
12:30
下腹部からおしりにかけて、おもーい痛みがずーんとくる。
助産師さんがいなかったので、ナースコールすると、別の若い助産師さんが来てくれた。
おなかを直接触って「かなり良い張りが来てるね。赤ちゃんも元気だし、がんばって」
夫と息子が帰ってきた。
でも、そのうち、チビちゃんが「眠い・・」と言い出す。
病室に帰って、昼寝してもらうことにした。
そのあいだにも、強い張りのレベルがガンガン上がる。
13:00
担当助産師さん、「出血や破水したら教えてね」
ひたすら時々くる痛みに耐える。
13:15
生理っぽい血が流れる感じがして、訴える。
助産師さん、あわてて内診
「破水じゃなさそうだけど、子宮口が8cmは開いてるわ。先生を呼ばなくちゃ」
機材を準備しつつ、「あれ、先生電話出ないわねー。そろそろだから、立ち会いだったらご家族の方、呼んでね」
まだ先と思っていたから、これには結構驚いた。
私は夫にあわてて電話。

13:25
家族と先生が同時に到着。
寝かかっていたチビちゃん、一報に飛び起きたらしい。
内診をして、「これは、子宮口8センチじゃないよ、ほぼ全開やなー。あと1時間くらいかな」
えー!もう?というのが正直な感想。
たしかに痛いけど、前はもっともっと痛かった気がした。
13:40
強い張りではなく、ただ痛みだけが、おしりにかけて走る。
でも時間にして10秒ほど。過ぎれば全然痛くない。
そして、足が震える。助産師さんは「ちからが入っているからちゃう?」って
言うけど、ちょっとちがう。
寒いときに歯の根が合わないガタガタする感じというか、
ちからを抜いているときに震える。どうやっても止められない震え。
前回は、後産のあと、傷口処置のときに震えた。
「震えても、赤ちゃんに影響はないから、心配しなくていいよ」
13:50
「つぎ、陣痛がきたら、おしりに力いれてみて」
それまで逃していたいきみを、いよいよ逃さずに力む。
「背中まるめて、息を深くすって、とめて!」
わかっちゃいるけど、息が止まらない。
陣痛がいたくて、からだをよじってしまう。
そして、ちからをいれていきむのが怖い。
夫、チビちゃん「がんばれ!!!」このときの応援は本当にちからになった。
「おしりにちから入れるのが怖い」と訴えると「いきまなくても,産まれるときはうまれるけど,大丈夫だから、がんばって」
それなら、というわけで、2,3度がんばった。
14:00
「頭がでたわ、もう力まなくて良いよ。」
出たのは良いけど、挟まってる!痛い!!!
「いたいよー」と言いつつ、ハハハの呼吸でまず我慢。
その次の陣痛で、ずるると出てくる感じがして、また途中で止まり、
最後の陣痛で、大きな泣き声が聞こえた。
14:07
「おめでとう!、元気な綺麗な、お嬢ちゃんです!!!」
「そして,聞いていた臍帯血なんだけどー,ちょっと量が少ないです。残念だけど,お気持ちだけいただきます」
すぐにおなかに乗せてもらった赤ちゃんは、ずっしりと重たくて、温かかった。
肌が白くて、マニキュアをしたようなピンク色の爪が印象的でした。
記念撮影をしたら,赤ちゃんは沐浴に連れて行かれ,家族は退席させられた。
あと処置は,「ちょっと切れてるけど,縫うほどじゃないね」というわけで,縫合は免除。
やったね。

そのあと,胎盤を見せてもらった。
これは,辛かったつわりのカタキを見届けてやろうと産前から希望を出しておいた。
ぴかぴかのトレイの上に,横たわる,ぶよよんとしたもの。
大きなスジコみたい。
助産師さんが,持ち上げたり開いたりして,
「へその緒がこれで,ここに赤ちゃんが入っていて,ここを破ってでてきたの」と解説してくれた。
触ったら温かそうだったけど,なんとなく触れなかった。
赤ちゃんと同じ,ちょっと小さめで800g。
今回は,へその緒が短かったらしく,誘発しないと陣痛が起こらなかったらしい。
そんなわけで短いから臍帯血も少なく,必要量がとれなかったようです。

私の2度目のお産はこんな感じでした。
時系列は、私の体感で、正確ではないと思います。
こんな感じでゆったり家族立ち会いができたのは、
陣痛誘発して、昼間の出産になったからだと思います。
もし深夜とかだったら、ここまで病院も手厚く対応できなかったかもしれない。
前は深夜で,産後2時間放置だったし。
もっとチビちゃんにはパニックと不安を与えてしまったかもしれない。
そう思うと、今回の判断は、結果的にとてもよかった。
あっという間だったけど、レポにおこしてみると長文だな。