ＳＬ北びわこの旅
「長浜に鴨を食べに行きたい・・・」と夫が言い続けてついに実現した北琵琶湖方面への旅行。
が，しかし，鴨は１１月から３月限定。
夢は実現せず，下見のような旅行となりました。
とりあえず宿を押さえたのが３週前，けれど道中のイベントがうまくマッチせず，
なんかええもの無いんかなと探していたら，「ＳＬ北びわこ号」を見つけました。
２週間前だったけど，どうにかチケットを入手。
よくよく調べてみたら，なんと終着駅が宿の最寄り。
最初からＳＬに乗るつもりで計画していたような旅行になりました。
あとは天気がどうかよね〜と言っていたら，直前に全員風邪をひき，あわや中止？！の危機を乗り越え，
どうにか出発できた。
毎度，熱を出すのは私だけ・・・。
４／２９（日）
言っても近畿圏なので，朝９時に出発し，新快速一本で米原へ。
１１時半に到着したら，すぐ昼食。
米原近辺は日曜定休が多く，お店は少なく，かろうじて予約の取れたお店。
どんなかなーと不安でしたが，予約のさいのやりとりがとても丁寧だったから，ちょっと期待していました。
料理は前もって注文していたので，対応が早い。
注文したのは，「のど黒御膳」「しし肉のスペアリブ」「穴子の白焼き」「牛肉のホウ葉味噌焼き」
あまり統一性のない品々ですが，どれも美味しい！
ほっとしました。
ゆっくり食べて，再び米原駅へ。
ふと周りを見ると，チビちゃんくらいの子供連れ家族が続々とあつまってる。
みんなＳＬ目当てのようです。
昨年の九州のときは，ホームで機関車の準備をしていたら，小一時間撮影タイムでしたが，
米原駅は長く停車できるホームがなく，別の場所で蒸気アップして，発車５分前に入るとのこと。
「乗車されるお客様は，写真撮影は終着駅でお願いします」としつこくアナウンスしてました。
ホームでは子供より大人の方が興奮してカメラを構えている感じが面白い。
ひかれてきた客車は，リフォーム無しの旧国鉄ブルートレイン。
いざ，乗り込んで出発。
甲高い汽笛をあげて，ゆっくりスタート。
窓を開けると，春の風とＳＬの音が舞い込みます。
道行く人が手を振ってくれたり，たくさんのカメラマンが居たり，ＳＬに乗る醍醐味です。
あっという間だろうと思った通りの４５分間。
下りても人が一杯で，なかなか先頭車までたどり着けない。
チビちゃんとこひめちゃん連れなので，写真を撮るだけで精一杯でした。
やはり九州ＳＬと比べると，客車が簡素でウロウロする愉しみや，停車時間が少なくＳＬを見る時間がすくないこと，
川沿いやトンネルなどがなく走る景観が単調なこと，いろいろとあの興奮を知っているだけに残念に思うこともありました。
それでもやっぱり，鉄のかたまりが蒸気だけで走ることを見ると，すごいなぁと思います。
到着した木ノ本駅はいかにも田舎という感じ。
宿の車が迎えに来てくれました。
なぜか，ロンドンタクシー。後部座席が広く，荷物とお客が一緒に乗るスタイルです。
田舎道を走って着いた宿は，賤ヶ岳のふもとにある静かな雰囲気。
木ノ本に２時に着いたので，部屋に入って休憩しても３時前。
すぐちかくに賤ヶ岳に上がるリフトがあるというので，行ってみた。
リフト乗り場までは，山桜や八重桜などがまだ満開。
スキーの一人乗りリフトのようで，少し心細い感じではあったけど，すごい急斜面をぐんぐん登っていくと，
琵琶湖が見渡せる高台になっていた。
湖面をこんなふうに眺めたのは初めてかもしれない。
とくに湖北のほうは，水が澄んでいてとてもきれい。
田植えシーズンで，田んぼの風景も美しく，平野をずっと見渡せるあたり，戦国時代の要所であったことも納得。
チビちゃんは日頃の健脚を発揮して，斜面を走り回っていました。
この間，こひめちゃんは抱っこでぐっすり。
リフトで下りて，お風呂に入ったら，ちょうど夕食の時間。
ここの宿，古いものを活かした作りになっていて，とても面白い。
料亭旅館 想古亭 源内 http://www.gennai.jp/youkoso.htm
お料理も北近江ヌーベルと称して，近江牛や，ビワマスや，鰻や，お昼に続きかなり美味しい体験。
こひめちゃんが泣いたり抱っこだったので，あまり細かくは覚えられませんでしたが・・・。
のんびりお食事して，部屋に帰ってきたら９時を回っていました。
ＳＬに始まり大興奮な一日，寝る準備ができた瞬間に就寝。
４／３０
今日は帰る日。とくに予定は立ててなかったので，ふらりと長浜へ行ってみた。
宿のロンドンタクシーで駅まで送ってもらうと，昨日とはちがって閑散とした駅。
昨日のホームにあふれかえる人々はどこへ行ったか。
長浜は，北海道小樽のガラス細工を思わせるような観光地になっていた。
ぶらぶらしようとスタートしたら，チビちゃんが「眠い・・・」昨日の疲れが抜けないらしく抱っこで爆睡。
これでは動けん。というわけで，いきなりソフトクリーム休憩。
黒壁が名所のキーワードになってるらしく，黒ソフト。
黒ごま，黒米，黒豆，竹炭などが入ってるらしい。味は黒ごまでした。
休憩ののち，ぶらぶら土産物屋を冷やかしつつ，万華鏡の館（？）に行って記念撮影。
お昼にお蕎麦を食べて，帰路へ。
２時半に電車に乗っても，４時半には最寄り駅に着いてしまう。
この近さが関西やねぇ。
そのわりに，一度も来たことがなかった北近江。
「この次は，鴨やな」夫。
そんなわけで，御機嫌な下見旅行とあいなりました。
