仕込みの季節
涼しくなって,また夏に逆戻り・・・しそうにないことを
確かめて,今年も始めました。
ビールの仕込みの季節です。
ビール酵母がちゃんとエタノールを作れる温度は
28℃以下。
それ以上の温度だと,発酵が進みすぎて,酢酸ができちゃって,
酸っぱくなります。
なので,夏場は仕込みができないのです。
でも,最適な温度は15℃くらいでゆっくり発酵させたほうが
うまいみたいです。
とはいえ,モクモクが出てきちゃうと,
しばらくそんな悠長なことやってられないので,
ぎりぎり,スタートしてみました。
ウチでの作り方は,
まず,10Lの湯を沸かし,大きいタンクを消毒用エタで
滅菌し,1日かけて冷まします。
翌日,5Lの湯を沸かし,500gの砂糖と,
缶詰のモルトエクストラを投入して,よく混ぜたら,
タンクに詰めて,温度が下がるのを待ちます。
30℃くらいまで冷めたら,乾燥ビール酵母を投入。
一次発酵をスタートさせます。
(湯や砂糖の量は,モルト缶によってさまざま)
今の時期だと,4日ほどで酵母菌は糖分を食い尽くし,
1次発酵終了。
次に,二次発酵。
キレイに洗ったビール瓶を消毒し,
大ビンで5g,中ビンで3gの砂糖と,
1次発酵の済んだビール液を詰め,栓をして,冷暗所で約1週間。
これで,冷蔵庫でよく冷やして出来上がりです。
酵母菌を殺す過程はないので,冷暗所でも発酵がすすみ,
消費期限は3週間ほどだと思いますが,
市販のビールと違って,世界のいろんなビールが造れて楽しい。
とはいえ,私は全くのめないので,
隣でうまそうに飲んでる夫に感想を聞くしかできないんだけど。
今回は,イギリスのエドメ社,クラッシックピルスナーで
仕込みました。
今日で3日目。
発酵が進んだせいか,タンクの周りは,
ビールの良い匂いが漂っています。
週末,良い状態に発酵がすすんだので,
さっそく瓶詰めしました。
さぁ,これで,シーズンスタート!