spicegarden

今年は月イチ更新がんばります!

10年に一度?

jimbos_19772011-05-16

週末は,自宅でのんびり〜お魚解剖実習など・・・。
実は,来週末,明石鯛の捌き教室に行くんです。
それに向けて,真アジで少し練習。
背びれを意識して,捌くときれいに柵ができるっていうので,やってみました。
前よりマシだけど,やっぱりもたもた時間かかるなぁ。
そして,皮をひくのがむずかしい。
もう少し大きければキズシにしたかったのだけど,身が小さいので,
塩をふったあと,たたいて味噌,みりん,胡麻
ショウガ甘酢漬け,白ネギと和えて,なめろう寿司にした。
もっと手際よくなりたい。

先日,カツオの柵も皮をひいたんだけど,身がくずれて,しょう油漬けが全然うまくない。
捌き教室は,刺身を作るのではなさそうだけど,
皮の上手なひきかたも教えて欲しい。


ところで,今日,風邪気味で寝込んでいたら,
「クリソファエウムが泳いでいる!!!」って電話があった。
はて,どこで・・・?
クリソファエウムってなんだっけ〜って,ぼーっとしながら聞いていて,
ようやく思い出した。
私が学生の頃,テーマにしてた,海藻類Chrysophaeumu taylorii,ふだんは綿状の栄養細胞で泳がない。
ちょうど10年前,西表島で採集したものを研究室で維持してもらっていた。
それが10年経って,今朝,遊走子(胞子)を飛ばしたらしい。
昆布のように,毎年ちゃんと遊走子を出すものもあれば,ほとんど栄養細胞で過ごすものもいる。
たしか,70年前の文献で,『およぐ』って書いてあったけど,
私は観察できなかった。
ちょうど,チビちゃんが幼稚園の時間でもあったので,見に行ってみた。
久しぶりの顕微鏡。
わずか2時間だったけど,なつかしい感触にうれしくなり,
10年ずっと維持しつづけてくれたことに感謝した。
しかし,敵はわずか5マイクロの小ささ。
100倍のレンズでも,輪郭が見える程度。
ずーっと集中していると,風邪気味のうえ,船酔いみたいな感じになった。

さて,この遊走子,このまま1回限りで消えてしまうのか,また,10年後を待たねばならないのか。
とにかく泳いでいるうちに,いろいろと出来ることがある。
結局論文だって書いてないし。とっても稀少なワンチャンス。
ちょっと面白くなりそうです。