春の味，タケノコごはん

真空パックではない，お店で茹でた筍が出回るようになりました。
タケノコごはんは，余計な物は入れずに素材の味を愉しむのが潔し。
一番だしをとって，みりん砂糖しょう油で少し濃いめに味を付け，まず筍に下味をつけたのち，
室温に冷まし，土鍋でごはんと共に炊く。
春の味やなぁ。

最近気付いたことなのだけど，土鍋で炊いたごはん，これまで土鍋から直接茶碗によそっていた。
これを，炊いて１０分ほどあら熱を取ったのち，寿司飯を作るように桶に移し広げ，
蒸気を逃すと食感が格段に良くなる。
冷めてもぽそぽそせず，ふっくらもっちり粘りが増し，甘みや味も変わる気がする。
これが本当の蒸らしなのかな。べったりした感じがなくなり，粒が立つ。
この行程が加わって，土鍋ごはんが本当に完成した気がする。
今日のメニューは，鰆の塩焼き，ほうれん草と人参の白和え，大根と揚げの味噌汁，大根菜の胡麻和え。
春だなあ。