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今年は月イチ更新がんばります!

クラフトカードの作り方

私がよく作る,180°に開くタイプのクラフトカードの作り方を
まとめてみようと思います。
90°に開くタイプより複雑で,根気が要ります。

1.A4ケント紙を3枚用意します。
2.Macイラストレーターで型紙をトレースし,パターンファイルをつくる。
  全てグループ解除しておく。
3.DXFファイル(R13)に変換し,保存する。
  テキストファイルを編集するソフト(Mi)で改行コードをCRからCR+LFに変更する。
4.Windowsに作成したファイルを移動し,カッティングマシーン・クラフトロボを起動し,紙を切る。

ここまでは,資材の準備ですね。
普通はマシーンがないので,型紙を写して手で切ります。

以降は,家庭に普通にあるもので作ります。

用意する物:
カッター,はさみ,カッティングシートや新聞紙など(机を傷めないため),和紙,まち針,
定規(透明で格子線があるものが良い),ミシン糸(けばだっていない化繊のほうが良い),
のり(アラビックヤマトがお気に入り。速乾性木工ボンドも有効),両面テープ,セロテープ,
あれば便利なピンセット(GG)。

一度挑戦してみたい!というリクエストをいただいたので,細部まで書いていますが,
失敗の積み重ねで,ちょっとしたこと,が後で効いてくるので,小難しくなってしまっています。

以下,長文です。。。


実際に,「くちなし」を例に写真を載せます。
切り出してすぐのシートはこんな感じ。
完全には切れていません。

5.マシーンで切った紙から,カッターで部品を切り出す。

6.部品を和紙(幅5mmほど)で組み立てる。

クチナシの花びらには点線がありますから,点線で折る。
何度もぎゅっと,しっかり折る。

ぐるりと貼っていくと,最後の一枚は,平面に貼れませんので,
浮かせてゆるまないようにつける。

和紙を貼って,完成したら完全に乾く前に2つに折る。

  二つ折りにして,和紙が破れたら折った状態で上から和紙を貼り補強する。
7.糸を和紙で付ける。
  糸の長さは7,8cm
  かならず左右対称なので,糸をつける場所をよく確認する。

花の中心も同じように組み立てて

裏からみた四角形対角に糸をつける。

  花の完成。
8.カードの台紙を作る。
  A4を1/4サイズにカットし,そのうちの2枚を和紙(幅1cm)でぴったり貼り合わせる。

  取り扱いは難しいが,多めにノリをつけるとうまくいく。
  和紙が完全に乾く前に,2つに折る。真ん中に少し隙間ができるが,気にしない。
  (このあそびがスムーズな開閉に重要)

  完全に乾いたら,開いた状態でもう一枚,和紙を貼って補強し,すぐに閉じてのりを乾かす。
9.花を真ん中に載せ,穴開けの位置を確認する。
  カードの折り線の中心に印をつけ,しっかり六角形がみえるように
  花びらをカードにぎゅっと押しつけ,糸の所にまち針をあて,穴をあける。
  難しいが,穴の位置は内側よりもわずかに外側のほうが糸がゆるまずうまくいく。
  花の中心も同じようにまち針をあて,穴をあける。

  穴の位置が左右対称になっているか,確認。

穴の位置と花の部品の位置関係はこんな感じ。
カードに接する部分は,花びらは六角形,中心は格子状で,穴の位置が糸が付いている所です。


10.花の部品が多数有る場合,外側から順に糸を裏側に通し,セロテープで仮留めする。

   糸が通りにくい場合は,鉄筆などで穴を少し広げるとスムーズ。

  すべての部品がついたら,一度開閉して具合をみる。
  糸がゆるむようなら,後ろから糸を引っ張りゆるみがないようにする。
  ココが肝心!
11.和紙で糸を固定する。
   糸を通した穴をかくすように多めに糊を付けた和紙(幅1cm)を貼る。

   もう一度開閉をチェックする。

   ここでゆるみが出たら,固定した和紙をはがして,糸を引っ張りやり直した方がよい。
12.台紙の残り2枚を裏側から貼る。
   両面テープを糸のついた台紙の四方に貼り,思い切って補強台紙を貼る。
   多少ゆがんでもあとで修正可能。
   真ん中が重なると開閉が厳しくなるので,むしろ,少し隙間があいてもよい。
   開閉をチェックする。(ほぼ完成!)

13.台紙がはみ出ている所や,真ん中の和紙など不具合を切り,修正する。
14.裏側から見て,和紙が少し見えているくらいの隙間があれば,大成功!