初めての料理教室
主婦歴7年目にして初めて、料理教室に行ってみた。
材料は明石のマダイ。頭からしっぽまで25cmくらいあった。
二人で一匹をさばいて、カルパッチョとマツカワ造りと潮汁。
明石漁協主催の明石鯛ってことで,かなりの応募があったらしい。
最初に「皆さんは,倍率5倍のところを勝ち抜いたんですよ」って言われ,やる気UP!
先生は,飄々とした魚屋のおっちゃん。日焼けで真っ黒。
話しっぷりから魚料理を広めるんだ!っていう熱意がすごかった。
料理人の道具はいのち。
どんな包丁をもってくるんだろうと思っていたら,
「一般家庭に出刃はあんまりないし,どんな包丁でもやり方さえ押さえれば,
魚はさばける所を見せたいので,ダイソーで買ってきた」と言う。
見るからに,ぺらんぺらんで切れそうにない。
けれど,それを使って,アタマをおとし,するすると3枚おろしを実演。
魚をさばくポイントは,骨,皮,身,それぞれ切れ方がちがう。
全部を一度に切ろうとせず,いまどこを切ろうとしているか意識すること。
固い骨は,一度では切れないが,何度も同じ所に当てれば必ず切れる。
逆に身は,まったく力を入れなくても切れる。
そして,大きさは関係なく,数をこなすこと。
それだけ。
やっぱり,慣れの部分が大きくて,
上達の近道は,間隔をせまく,回数を多くするのに比例する。
そして,皮をひくのは捌きのなかで一番むずかしい。
なんとなく,そうだろうなぁと思っていたことが,やっぱりそうだった,
と納得できたことにほっとした。
初心者でも,鯛の兜をすとんと半分にする方法を教えてもらったり,
下処理にハブラシを使ったり,ウロコをとるとき,ポリ袋に入れてするとか,
いろいろなちょっとしたことがわかってよかった。
捌くことがメインで,あとの料理はオマケって感じで,
個々の技量に任されていた。
潮汁は,塩だけの味付けで,鯛の旨みを出すために,下処理の手間を惜しまない。
白身魚はとくに,血をよく落とすことで,出汁が濁らずとても澄んでいた。
神戸に住んでいると,明石ほど,1本売りしている魚を買うことは少ないけれど,
これからも,チャレンジしたいモチベーションはとっても上がった教室でした。